完璧を求めて結局何もできない
私がアドバイスしている会社の経営者の方に
意外と多いのが
何かをするときに完璧を求めて行き詰まり
結局何も行動しないという方です。
何かをするときに
もちろん事前の計画などは必要なのですが
その時に完璧を求めるあまり
計画から前に進めないという状態になり
結局何もしないので
何も変わらないという結果に終わっている場合があります。
今回は私の見てきた方で 何も行動できずに 経営状態も変わらなかったことを書いていきます。
計画の段階で進めない
売上の減少や集客に悩んだときに
計画を立てずに行き当たりばったりや思い付きで
いろいろなことをやるという個人店が意外と多いです。
新しいメニューを売り出すとか
イベントをするとか
期間限定のおすすめを売り出すとか
時には経営方針の変更など
いろいろあると思いますが
具体的な計画を立てることがなく
よさそうなことに飛びついて
結局うまくいかなかったり
またうまくいかなかった原因もわからず
何も変わらなかったということを繰り返している場合があります。
そういうオーナーさんには
まず店舗経営で何かをするときに
目標を含めた計画を立てることをお勧めしています。
まずそれをすることによって
お店やお客様に
どういうメリットがあるのか
また目標はいつまでに達成するのか
その目標を期限までに達成するためには
いつ、何をするのかということなどを考えて
見える化するために 計画を立てます。
計画をする段階で
これをやったらいくら集客出来て
いくら売り上げが上がって
いくら利益が出て
さらにはその後どういうことにつながるのか。
また何かトラブルがあった場合どう対応していくのかなど
普段から目的をもって何かをしている場合は
いろいろと考えて計画を立てれたらいいのですが
初めての方には
・まず何をどういう目的でするのか
ということを明確にしてもらうこと提案しています。
ひとつだけだと簡単そうでありますが
今までやったことの無い方にとっては
意外とここでつまずいたりします。
何をどういう目的でするのかという質問に対して
・おいしいものでお客様に喜んでいただくため
・とにかく売上を上げるため
・いろいろな人に知ってもらい知名度を上げるため
などいろいろな意見が出ます。
その意見をもとに
ではそれをする場合の目標は?というと
意外と目標がぱっと出てこない場合が多いです。
例えば売上を上げるために
期間限定のメニューを作るとします。
メニューを考えて
「よしできた、いいもの作ったからどんどんお客様がくるだろう」
「これで売上も上がるしお客様も喜んでくれるだろう」
という感じだとします。
その場合、
どうだったら自分は満足なのか、
またうまくいったという結果を判断する基準は何かとなると
目標を設定していないと判断できないと思います。
なので何かをする場合は目標を立てます。
・売上を○○円にする
・期間限定メニュー○○個売る
・来店人数を前年同月比で○○倍にする
など 目標を立てて目的をもって実行します。
ここでも普段計画を立てていない方の場合、
さらに掘り下げて聞いてみると
お店もお客様もメリットの無いことで
自己満足のみだったという場合もあります。
計画を立てることによって
やろうとしていることが
本当に意味があることなのかということを考えなおすことができます。
この計画ですが
計画の段階で
最初から完璧を求めるあまり
結局何も進まずに何も変わらないという人がいます。
実際に私の見てきたお店のオーナーさんにも
こういう方が何名かいました。
なので今まで計画や目標を立てて
お店の集客や売上を考えたことがない人は
あまり難しく考えずに
先ほども書きましたが
何のためにそれをするのかを考えて
とりあえずやってみるというのもいいと思います。
行動できないから変わらない
さて、先ほどから説明していますが
売上を上げたいと思いながら
なかなかうまくいっていない人は
行動していないことが多いです。
行動できない理由として
・やり方がわからない
・なかなか前に進めない
・後回しにしてしまう
・売上は上げたいけどめんどくさい
などいろいろな理由があると思います。
それらを解決する方法を書いていきます。
まずやり方がわからないという場合は
やり方を学べば解決できます。
意外とわからないという方の中には
わからないことを調べたり勉強したりしていないことも多いです。
今はネットが便利な時代です。
検索をかけて調べれば
基本的なことは情報としていくらでも無料で手に入ります。
実際、今これを読んでいる方も
無料で読んでいますよね?
なので計画や目標の立て方がわからない場合は
調べて学べばいいのです。
次になかなか前に進めないという場合ですが
前に進めない原因は何でしょうか?
前に進めない原因を排除すれば前に進むことができます。
例えばよく聞くのが時間がないという場合。
本当に時間がないですか?
時間がないという人に限って
友達とLINEでやり取りしたり
例えば仕事が忙しいからという場合は
仕事を効率的に済ませて
時間を有効活用するとか
その努力も必要ですよね。
時間はみんな平等にあるものです。
無駄のないように使っていくことが大切だと思います。
また時間がないという方は
優先順位を見直すことも必要かもしれません。
次に後回しにしてしまうという方。
これも前に進めない原因同様
時間を使う優先順位を見直せば
解決します。
自分が経営しているお店が赤字の場合、
経営改善が最優先になってくると思います。
それよりも大切なことは
ほとんどないと思います。
最後に。
めんどくさいという方。
そういう方はお金を払って誰かにやってもらうか
それができないなら
もうやめたほうがいいです(笑)
実際に私が関わった会社の中にもそういう方がいました。
売上を上げて儲けたいけど
遊ぶのが優先で仕事は後回し。
会社のお金も使い込んでいる状態で
借入を繰り返し、
業者や税金の支払いも滞納、
さらには従業員への給与も給料日に支払えず
遅れて何とか支払うという状態でした。
それが慢性化して
だんだん焦りもなくなって開き直っている。
こういう人は
周りに迷惑が掛かるので早くやめたほうがいいですね。
当たり前ですが
この会社は契約を解除させていただきました。
やる気のない人にいろいろ言っても
改善は見込めないので
私としてもやりがいがなく
ストレスが溜まるだけなので
こういうのは先方にとっても
そして私にとっても契約解除が最善だと思いますし
これからも依頼を受けて経営改善のアドバイスをする場合は
やる気のない人は
お断りしていきます。
なんにしても
行動しないと現状と変わらないと思います。
変えていきたいと思うのなら
自分が変わって
どんどん行動していくべきです。
完成度60%でもいい
完璧を求めるあまり
前に進めないということを書きましたが
目標や計画の完成度は
60%くらいでも
とりあえずやってみるほうがいいと思います。
それで成功すれば次はもっと完成度を上げてさらに進めばいいと思いますし
うまくいかなかった場合でも
何が原因でうまくいかなかったのかという
見返しができ
次にすることの参考になるからです。
大企業は様々な分野のプロの方がいますが
でも失敗はします。
プロがいる大企業も失敗するのですから
個人店や小さな会社が失敗しても何ら不思議はありません。
一番の失敗は何もしないことです。
なので完成度を重要視するのではなく
行動することが一番大切だと思います。
行動することが次へのステップ
結論としては行動が重要ということです。
何もしなければ今と変わりません。
経営難の場合でも
お金をかけずにできることはたくさんあります。
時間を有効活用して
優先順位を考え
まずは行動する。
困難なこの時期、
踏ん張りどころです。
頑張りましょう!!