お店の売り上げは年々減少する
お店をオープンして最初は多くのお客様で賑わっていたのに
だんだんお客様の数が減って…という店長さんが多くいると思います。
最初は珍しさやご祝儀といったこともあって
多くのお客様が来店されていると思いますが
3か月、半年、一年…と年月が経つにつれて
お客様と共に売り上げも減っていくお店が多いというのが現状です。
飲食店は比較的個人で始めやすいと言われています。
が、閉店に追い込まれるのも多いです。
開業10年後に継続しているお店は1割とも言われています。
ということはほとんどのお店は何かの理由で継続していない
つまり閉店または廃業しているということです。
閉店・廃業の理由として
・個人店の場合、高齢化に伴っての廃業(後を継いでくれる人がいない)
・人手不足(求人を出しても来ない等)
そして最大の理由が
・経営不振
です。
経営不振になるとお店としての存続は難しいです。
最初からすべてにおいて完ぺきな状態で開店・営業していたら話は別ですが
同じメニューで同じスタッフで同じやり方をしていたら
売上は確実に減少します。
売上が減少する理由
売上が減少する理由は
・お客様が減る
・客単価が下がる
以上の2点だと思います。
お客様が減る理由は
・新規客の獲得ができていない
・リピーターが減る
客単価が下がる理由は
・高単価の商品が売れない
・売り上げが減って安売りをする
・追加商品の販売ができていない
などではないでしょうか。
日々の作業に追われて
そして売上が下がった焦りから
売上が減少する原因に目を向けていない
という方は多いです。
そしてお客様に来ていただくために
必死に無料券や割引券を配ったり
知り合いに必死でお願いしたり
SNSでガンガン商品ばかりアピールしたりといった
悪循環に陥ります。
その方法もうまく使えば有効的ですが
ただ間違ったやり方はお客様は逆に引いてしまいます。
その必死さがお客様に伝わると
いい印象にはなりませんよね。
「あの店大丈夫?」
と思われているようなお店には
お客様は行きたいと思いません。
「あのお店に行こう」と選ばれるお店にならなければ
売上は減少していきます。
そもそも飲食店は利益率が少ない
売上減少のことばかり書いてきましたが
売上が減っても利益が出ていれば店舗経営は成り立ちます。
売上減少=利益が減るまたは赤字
なので継続が不可能となってくるのです。
利益というのは
売上から必要な経費を引いた金額になるのですが
この金額のマイナスが長期にわたって続くようなら
早急に手を打つ必要があります。
ここで売り上げが上がらないときにやることとして
いったんお店の売上と経費を改めて確認してみることが大切です。
飲食店のお金に関する比率はご存知でしょうか。
≪売上を100%とした場合≫
仕入: 30%
人件費: 30%
家賃: 10%
その他経費: 20%
利益: 10%
ざっくり表にするとこんな感じです。
営業形態や種類、規模などによって数値は変わってきますが
この表の割合の店舗は経営状態が安定していると言えると思います。
あるお店で
このことについて質問したところ
知らない店長さんがいらっしゃいました。
過去記事で書いたことですが
原価率を理解していないということもそうですが
こういう知識を知っておくと
売上や経費に対する考え方が変わると思います。
この表の数値に近い経営状態にしていけば飲食店の経営は長期的に安定していけるということです。
数字の話は一番頭が痛いと思いますが
長期的に安定した店舗経営をしていこうと思ったらとても大切なことです。
この比率を目安に一度自分のお店の売上や経費を見直してみてはいかかでしょうか。